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あひる日記

『一炉庵』

休日にたまたま子供の頃住んでいた辺りに来たので、懐かしくて、記憶をたどりながら歩きまわってみました。

父が美味しいと言っていた天ぷら屋さんはなくなり、弟の同級生の家だった魚屋さんは立派な割烹になっていました。屋号が同級生の名字だったから、今では彼がご主人かな。
私が住んでいた家は影も形もなく、小さな児童公園になっていました。『一炉庵』_a0224502_21555258.jpg
あれから40年以上たつものね。。。

郷愁にひたりながら、ふと目をやると小さな和菓子屋さん。
『一炉庵』という屋号は、お友達のブログでつい先日目にしたばかりです。
ブログにUPされたおいしそうな和菓子の画像を見て、一度行ってみたいと思っていたお店が、昔住んでいた家の目と鼻の先にあったなんて!!

『一炉庵』_a0224502_21593123.jpg
創業明治36年の老舗です。
甘いものに目がない両親なので、当時間違いなくこのお店で和菓子を買い求めていたはず。そう思うと、躊躇なく暖簾をくぐってしまいました。

ガラスケースには数々のきれいな上生菓子が並んでいましたが、私が買ったのは柏餅。上品なこしあんで、おいしくいただきました。『一炉庵』_a0224502_220456.jpg
『一炉庵』_a0224502_2202058.jpg


この場所に住んだのは、実は半年にも満たない期間。
地元の小学校に編入した私は、いわゆる帰国子女でした。
数か月で両親は再び海外に赴き、祖父母の家で暮らすようになった私は、以後この場所とはすっかり縁が切れてしまいました。

ところが一昨年、その小学校のクラスメートから、突然クラス会の案内が届いたのです。
聞けば、まったくの消息不明者だった私を、あちこち問い合わせて探し当ててくれたとか。
数ヶ月しか在籍しなかった私を覚えていてくれたこと、そして集まりに呼んでくれたことに、感激してしました( ;∀;)

出席はできなかったものの、メールでやりとりをしたところ、
「○○(私)さんは強烈な印象だったので、集まるとよく話題になります」
と。。。

たしかに日本の習慣、ことに人との付き合い方に慣れていない私は、やることなすこと突拍子もなく、相当悪目立ちしていたことと思います。今思うと冷や汗が出てくる。。。(;´Д`)

あれから40余年。
ついこの間のことのようだけれど、景色は様変わりし、私もすっかりドメスティックな人間になった今、時の流れを実感せずにはいられません。



by plumpy | 2013-04-15 09:00 | 本郷・谷根千

ひっそり暮らしてたまにごそごそ活動します。
by plumpy

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